【簡単に経営分析】収益性分析

前回のブログで経営分析に必要な知識のお話しをしました。

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経営分析には以下の3つの分析があります。

今回は収益性分析について掘り下げます

目次

【簡単にわかる】収益性分析

収益性分析で知っていて欲しいのは次の2つで4つの指標があります。

総資本経常利益率(経常利益/総資本)

総資本経常利益率(経常利益/総資本)

会社に投入した総資本(負債+純資産)でどれだけの経常利益を生み出せているかを知る指標でROAとも呼ばれます。
少ない資本で大きな利益を生み出せている企業は評価が上がります。
事業の状況を大きくとらえるときに便利な指標。
経営分析の最初に算出してみることをお勧めします。
総資本経常利益率が4%を超えているかが1つの目安です。
米国では企業の収益性を判定するのに重視されています。

売上総利益率(総利益/売上高)

売上総利益率(総利益/売上高)

全ての利益の大元になる指標。
一般には粗利率と呼ばれています。
業界によって差があり、仕入が発生しないサービス業は大きくなります。
売上高総利益率が業界平均より低い場合は
➀安価に売りすぎていないか
➁商品構成が低付加価値品に偏っていないか
➂仕入先の価格は適正か
などをチェックしてください。

売上高営業利益率(営業利益/売上高)

売上高営業利益率(営業利益/売上高)

本業からどれだけ利益が出ているかを確認する指標。
売上総利益から販売費・一般管理費を差し引いたもので、本業の実力をみるうえで最も重要な数字です。
売上高営業利益率が業界平均より低い場合は
➀人が過剰で人件費が嵩んでいないか
➁業務が非効率になっていないか
➂効果性の低い広告にお金をかけていないか
などをチェックしてください。

売上高経常利益率(経常利益/売上高)

売上高経常利益率(経常利益/売上高)

総合的な「稼ぐ力」を示します。
本業からどれだけ利益がでているかを示す営業利益に営業外の損益を加えたもの。
補助金や助成金、支払利息などが営業外収益に入ります。
最近は雇用調整助成金や持続化給付金などがあったため、経常利益率は実力よりも大きくなる傾向にあります。
企業の現状を正しく把握するには、営業利益率が重要です。

まとめ

・自社の収益性をみる指標は4つ
・総資本経常利益率と営業利益率を優先して算出し業界平均等と比較する
・比較して差があるところは原因を掘り下げることが大切
・原因を特定したら対策をする

○参考書籍
・中小企業診断士 最速合格のためのスピードテキスト(2) 財務・会計 (TAC出版)
・財務諸表分析 ゼロからわかる読み方・活かし方 (PHPビジネス新書)
・図解でわかる経営分析 いちばん最初に読む本(久保豊子氏 アニモ出版)
・知識ゼロからの経営分析(足立武志氏 幻冬舎)
・経営戦略の基本(日本実業出版社)

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この記事を書いた人

沖縄県浦添市/チャレンジ・アクセラレーター・コンサルティング代表/ 半導体材料メーカー→経営コンサル会社→独立/最前線で毎月30社の事業者さんをサポート/認定支援機関/中小企業診断士、事業承継アドバイザー、職場のSDGs推進コンサルタント/沖縄県産業振興公社、中小機構沖縄事務所、商工会議所の登録専門家/創業や事業、副業に役立つ情報を発信/経営戦略、事業計画、資金調達、補助金、お気軽にご相談ください

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