「1年後に起業します!どんな準備をすればよいですか!?」
ときどき頂くご質問。
下記のようなヒントを書かせて頂きました。
起業前に準備しておくこと
起業前に経験しておくこと
起業前に伸ばしておくこと
本題に入る前に、起業に向けてお勧めしている無料の冊子があります。
商工会議所や各都道府県の支援センターでもらえる「夢を実現する創業」です。
中小企業庁が監修しており、ワークシート付きのストーリー形式で読みやすいです。
ワークシートを作成していくと、創業(起業)の準備ができるように作られています。
下記からもダウンロードできますので、ご活用ください。
【決意したその日から即実行】起業の成功確率をあげる準備事項6つ
「夢を実現する創業」の中に、起業に向かって鍛錬し続けておくべき6つの項目があります。
目を通して頂くと、どれもすぐには100%にならないことばかり。
でも心配はいりません。
6項目を磨き続けることこそが起業に向けた準備なのです。
何より重要なのは、1つ1つの答えを文書で書き出すことです。
これらの答えは文書に書けるくらい具体的でなければ価値はありません。
どれくらいのレベルにあるか判断がつかないからです。
また、文書にしておけば何度もブランシュアップしていくことができます。
友人や専門家など第3者に見せてアイデアやアドバイスをもらうこともできます。
6項目については、その答えを必ず文章で具体的に書きましょう!!
1、情熱と信念
事業を続けるうえで最も重要なのが「情熱と信念」です。
事業を始めると必ず困難にぶつかります。
諦めたくなったり、自暴自棄になってしまうこともあるでしょう。
そこを乗り越える原動力が情熱と信念です。
情熱と信念を持つためには「なぜこの事業をやるのか」、whyを問い続けることです。
whyを問い続けた結果、心が熱くなった過去の出来事などに結びつくようであれば、創業したい真の理由だと思います。
情熱と信念を書き出したら、それを読んだだけで心がうち震えるか確認してください。
特に、落ち込んでいるときに読んでみて、前に進む気持ちをおこさせてくれるかがポイントです。
2、優れた独創性
「優れた独創性」を文字通りに解釈すると、少しハードルが高いですよね。
起業をためらってしまいます。
ここは、同業者と比べたときの強みを書けるようにしてください。
そのためには、同業者はどこで、どのような強み・弱みがあるのかを知ることが大切です。
同業者を知るためには、HPの調査だけでなく、必ず行って観察するようにしてください。
どんな外観か、どんな人が働いているのか、顧客として利用してみてどんなところが良くて、どんなところが不便か。
同業者の強みを模倣し弱みを克服をした事業を設計することが、独創性にも繋がります。
3、事業の経験
「事業の経験」の有無も成功に大きな影響を及ぼします。
一般的には起業したい業界における経験が3年以上あることが望ましいとされています。
業界の経験があれば、成功するために重要なことや失敗を避けるために何をする必要があるかがわかります。
その業界における人の繋がりをつくっておくこともできます。
未経験の分野での起業を考えている場合は、アルバイトでも良いので携わってみることをお勧めします。
アルバイトをするなら、自分が経営するシーンをイメージして役立つことを学び尽くしてください。
売上高、利益率、顧客属性、顧客単価、プロモーションの方法、サービス、多いクレーム、など貴重な情報が得られます。
4、幅広い人脈
事業が軌道に乗るまでは人脈が特に重要です。
固定客がつくまでは売上高が不安定になります。
そんなときに、顧客を紹介してくれたり安く内装工事をやってくたりする人脈が経営の助けになります。
事業を助けてくれるような人脈は準備段階のときに作っておきましょう。
地域の商工会に行って、経営指導員に紹介してもらうのも手です。
大切なのは、最初は手伝ってもらったとしても、後で恩返しをする気持ちを強く持つことです。
win-winの関係で繋がってこそ、本物の人脈と呼ぶことができます。
5、情報処理能力
「情報処理能力」は、少しわかりにくいですよね。
具体的に書くと①情報収集力、②整理力、③事業に役立つ意味の抽出力、の3STEPです。
①情報収集力は、Google検索や雑誌、顧客として同業者の店舗を利用してみるなどして情報を集める力です。
わからないことがあったらまずは自分でGoogleを使って調べるというのが第一歩です。
②整理力には、情報をグルーピング化し理解しやすくすることです。
フレームワークを使うと便利です。
下記のような自社、顧客、競合(同業者)をまとめた3Cの活用をお勧めします。
自社と競合は強み・弱みを中心に、顧客はニーズを中心にまとめます。
最後の③事業に役立つ意味の抽出力がとても重要です。
整理しただけだと「なるほど!!」止まりです。
自身の事業にどのような意味合いがあり、どのようなアクションにつなげるかまで考え抜かないと意味がありません。
顧客と競合の動きを見ながらKFS(重要な成功要因)を抽出し、自社がどのような方向で差別化するのが良いかを考えます。
このような過程をこなせることが、情報処理能力だと理解してください。
余談として、時々PCを持っていない創業希望者さんがいますが、PCは必須です。
即入手してワードやエクセルの基礎は身につけておいてください。
6、自己資金
自己資金は創業者のやる気のバロメーターと言われています。
少なくとも総事業費の20%は自己資金で賄えるようにしましょう。
お金を貯めるためには、忍耐がいります。
貯金は事業を始めた後の忍耐力を鍛えているのだと考えましょう。
事業を始めると思った通りにならないことばかり。
お金を貯める以上の忍耐力が必要になるのですから。
まとめ
- 起業をしようと思った瞬間から準備できることがたくさんある
- 6項目はすぐに身につくというより少しずつ磨き上げていくもの
- 具体的に書き出しブラッシュアップしながら成長させていこう
起業したいと思ったら、「ビジネスアイデア見える化シート」を記載してから、お気軽にご相談ください。
今後、何をすれば良いのかアドバイスさせて頂きます。
「ビジネスアイデア見える化シート」の書き方下記の記事をご覧ください。
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