最近、DX(デジタルトランスフォーメーション)の進歩は本当に目覚ましいものがあります。
DX化を進めることで業務が効率化される場面は多く、特に在庫管理や進捗管理などは大幅に効率が向上します。
リアルタイムで状況を把握でき、データも蓄積され、分析まで可能になるのですから、その効果は非常に大きいといえるでしょう。
あえて「アナログ」が効くものについてイメージが深まる
DXが進む時代に、あえて「アナログ」が効くもの
しかし、すべてをDX化すればうまくいくのかというと、実はそうとも限りません。
なかにはアナログのほうが効率が上がるものもあります。
その代表例を紹介します。
目標は「見える化」すると変わる
個人別に目標を紙で張り出すだけで、達成率が大きく上がることがあります。
なぜなら、みんなの目に触れるからです。
人は自分だけが知っている目標よりも、周囲に見られている目標のほうが意識が高まり、自然と頑張ろうという気持ちになります。
ポイントは、誰でも瞬時に把握できる状態にしておくことです。
システムの中に入っている目標ではなく、顔を上げればすぐに目に入る状態にする。
この「ひと目で分かる」というアナログの強みは、想像以上に大きいものです。
在庫の発注点もアナログが強い
在庫管理はDXと相性のよい分野ですが、発注点の管理についてはアナログ表示が効果的な場合があります。
例えば、「システムのアラーム確認して在庫が6個になったら発注する」となると、システムを開いて数字を確認するというひと手間が発生します。(特に現場の人はシステムを見るのは面倒です)
このわずかな手間が、意外と発注の遅れにつながることがあります。
一方で、「ここまで減ったら発注」と棚に目印をつけておけば、一目で状況が分かり、迷わず判断できます。
アナログの即時性は大きな強みです。
設備・装置の点検も同じ
整備マニュアルを作っても、毎回きちんと読み込むとは限りません。
しかし、チェック箇所や適正範囲、注意ポイントを現場に分かりやすく掲示しておけば、見ただけで確認すべき内容が分かります。
視覚的にすぐ理解できる環境をつくることが、点検の質の向上につながります。
まとめ
何でもDX化は失敗する。
DXはあくまで手段であり、目的ではありません。
人はほんの少しのひと手間で面倒に感じてしまう生き物です。
だからこそ、すぐ見える、すぐ分かる、すぐ判断できるというアナログの強みが活きる場面があります。
そして、みんなが見ているから自分も頑張らなくては、という心理的な効果も無視できません。
データでは測れない力が、そこにはあります。
DXとアナログは対立するものではありません。
大切なのは、何をデジタル化し、何をあえてアナログで残すのかを見極めることです。
もしかすると、皆さんの職場にもアナログのほうが力を発揮する仕組みが、まだ眠っているかもしれません。

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